青春のすべて

 

4月15日、世界が変わった。

 


夢ならいいのにと何度も思った。

でもどんなに泣いても現実は変わらなかった。

いろんな事務所、いろんなグループで解散やら脱退やら、悲しい別れがある中で、絶対そんなこととは無縁だと思っていた自分の大好きなグループが、そうなるときがきてしまった。

この一週間。めちゃくちゃ泣いた。

こんなに長い一週間久々だった。

こんなに泣いたのはきっといつかの春ぶりじゃないかってぐらい泣いた。

 


わたしはすばるくんの担当じゃない。

でもわたし含め、おそらくエイターの9分9厘は「関ジャニ∞」が好きだ。

だからこそ、この事はただ悲しいというだけでは片付けられなかった。ただ一人欠けるだけじゃない、宝物が壊れる瞬間だった。


すばるくんは、悲しい気持ちにさせてごめんなさいと謝っていた。謝るぐらいなら考えなおしてくれないかと、あなたの横に並んで座ってるメンバーの顔見てくれよと、あなたの大事な親友が顔真っ赤にして泣いてんだぞと、わたしは会見を見ながらめちゃくちゃ泣いた。

すばるくんがいなくなってしまう、大好きな関ジャニ∞が7人じゃなくなってしまうということの悲しさ、喪失感に押しつぶされそうだったし、ヨコの泣き顔やウェブのコメントを見たらもう泣くことしかできなかった。

 


週の半ばに、もう一度会見を見た。

やっと、きちんと大倉くんの顔を見れた。

そりゃあもう大人としてはよろしくない態度だったけど、大倉くんがこういう場面でもそうやって素直な感情でいてくれるのが嬉しかった。

他のみんなが、背中を押してあげなきゃいけない、意思を尊重してあげなきゃ、と優しいことを言っている中で、めちゃくちゃ不満ですって顔に書いてあった。俺はまだ納得してへんぞと、ふざけんなよと、ぶすくれてる大倉くんが、でもそれでも、すばるくんのことを嫌いになれなかったと言っているのが苦しくてまた泣いた。

あの会見は、コメントは、本当に関ジャニ∞らしいなと思った。

だから、こんなときまでこれっぽっちも嫌いにならせてくれない関ジャニ∞が、すばるくんが、ずるいなあと思った。こんなにステキなグループなのに、もう7人じゃなくなるんだなって、悲しい以外の言葉が見つからなかった。

 

 

 

というのが今週前半のハイライト。


もう一度会見を見て、大倉くんの「勝手な選択をしたすばるくん」という発言を聞いて、ふとそうだよなあと思ったのがきっかけだった。

すばるくんがいなくなってしまうことが悲しい、ヨコの泣き顔を見るのが苦しい、みんなの気持ちを考えるとしんどい、そればっか思ってきたけど、すばるくんの背中を押すことが正義だと植えつけられてたけど、冷静に考えたらこれめっちゃブチギレ案件なんじゃねえのと。思ってしまった。


すばるくんは海外で音楽をやりたいから辞めると言った。

どの国で?いつから?どんな風に?語学の勉強はどうする?学校に通うのか?

それも全部まだ  未定  だとすばるくんは言った。

 


ハーーーーーーーーーーーーー???じゃん?

いやいやまってクソ見切り発車もいいとこだよね?

なんにも決まってない、海外で音楽やりたい、だから辞める?我儘とかいうレベルじゃなくない?

そんなすばるくんの我儘にも屈せず、一年休んでもいい、一年留学してもいいから、とくっっっっそゲロゲロに甘い条件を出してまで引き止めてくれた6人の愛のデカさ懐の深さな?

にも関わらず「みんなに甘えてしまう、迷惑をかけるから」という理由でそれも断ったすばるくん。

 


だから!それが!一番迷惑だっつってんだよ!分かるか?

 


なにそれ。迷惑ってなに?迷惑かけるような音楽活動する予定あんの?どんなだよ。

甘えってなに?10年以上グループでやってきて今更?今更甘えらんないとか言ってんの?


一年休もうが留学しようが、それは迷惑じゃなかったよすばるくん。甘えじゃなかったよ。

こういう理由ですって言われたら寂しいけど待つしかないねって、エイターも泣かなかったよ。

 


迷惑だとか甘えだとかじゃなくてさ、すばるくんは「関ジャニ∞」って肩書き取っ払って、「渋谷すばる」としてやっていきたかったから辞めたかったんじゃないの?


そんなに一人がよかったかな。

関ジャニ∞で作る音楽は、7人で奏でる音は、そんなにすばるくんの納得いくものじゃなかったのかな。

 


あの日から、エイトの曲を聴けないって人は多いけど、わたしは今週死ぬほど聴いた。

いつも聴かないような昔の曲とかも聴いたし、みんな鬱だって言ってたけどロマネスクとかくそほど聴いた。

すばるくんの歌い出しで始まるロマネスク。

あーこの声がなくなるんだなあって思った。

涙が出るより、怒りのが強かった。


すばるくんはメインボーカルだったから歌割りも当たり前に多くて。

会見でひなちゃんが歌割りも決めなきゃいけない、すばるがいなくなって笑われないように、と言っていた。

ねえすばるくん。

すばるくんが抜けた穴を埋めるのは6人なんだよ。

すばるくんはこれから自分の力でやりたいことやっていくよね。楽しいことも、つらいことも、全部全部一人で、自己責任で、やっていくよね。

大好きな音楽だけやっていけるよね。


でもね、あんたのケツ拭くのは6人なんだよ。

すばるくんがぶち壊した積み木をまた一から積み上げていくのは6人なんだよ。

すばるくんが歌ってたパートを誰が歌うか考えたり、きっと多方面からすばるくんが辞めることに関して声かけられたりして、その度に寂しい気持ちだったり、腹ただしい気持ちになったり、6人でのツアーの構成考えたり、全部楽しいことじゃないよ。6人はすばるくんのおかげでしなくていい苦労をこれからしていくんだよ。

優しい6人でよかったね。ぶすくれてる末っ子も含めてみんなすばるくんが決めたことならしょうがないって、半分諦めかもしれないけど、背中押してくれてるんだもんね。


すばるくんは自分の人生を優先したいと、36歳になって残り人生半分って考えたらやりたいことをやりたいと、だからこういう決断をしたって言ってたけど、すばるくんの人生において関ジャニ∞ってなんだったのかな。

今のところ人生の半分以上ジャニーズでやってきてて、もう約14年も関ジャニ∞でいて、ここにきて自分の人生優先って、すばるくんにとっての関ジャニ∞って、エイターって、ただの通過点だったのかな。そんなに簡単に捨てられるものだったの?

すばるくんのこれからの人生に、もう関ジャニ∞はいないってことなんだよね。

苦楽を共にしてきたメンバーとエイターと、すばるくんが追いかけたい夢を天秤にかけてさ、それで夢のが勝っちゃうんだもんね。そりゃあ大層な夢なんだよね。


じゃあもっとこれがしたい、あれがしたい、でもジャニーズでいたらできないから、自分の力で勝負したいから辞めるって明確に言ってくんなきゃさ、諦めもつかないじゃん。

メンバーが泣いてても意思曲げなくて、そのくせやりたいことはふんわりしてて、ファンの皆さんには申し訳ない、ごめんなさいってなにそれ。納得いかないどころの騒ぎじゃないよね。

関ジャニ∞でいて楽しいことしかなかった、家族みたいな存在って言うならさ、どうしてそれ以上を求めるの?


でもさそう思うのと同時に、別にすばるくんに直接聞いたわけじゃないし、ヲタクの得意な勝手な想像だからあれだけど、きっとすばるくんのことだからかっちり決めるよりも前に「音楽をやりたい」って気持ちに嘘がつけなくなったのかなとも思うよ。

こんなこと考えたくないけど、すばるくんが関ジャニ∞でいることが 我慢 になってしまうから早いうちに素直に言い出してくれたのかなって。嘘がつけない人だから。まあ憶測だけど。

 


って思うとさ、結局ほんとにすばるくんの勝手な決断には腹立つし、振り回される6人が可哀想でならないし、悲しいし悔しいしなんなんだよ!!!ってなるけど、どうしてもすばるくんのこと嫌いになれないのが不思議なんだよなあ。


7人でずっと一緒にいると思ってたし、7人の永遠を信じて疑わなかったけど、6人の永遠を信じられるかと言われると正直まったくもって自信がない。一度緩んだ結び目をまたきつく結び直すのって大変だろうから、もしかしたら、ということもあるかもしれない。分かんないけど。もう何も信じられないのは確かだと思う。

 


なんていうか、未だに実感がない。

わたしの大好きだった関ジャニ∞はもういない。

夏からは6人の関ジャニ∞だし、ロマネスクの歌い出しもすばるくんの声じゃない。レッドもいないしアーセナルもいない。エイターって叫ぶ声も聞こえない。下ネタも大体なくなるし、初老も見れなくなる、ああわたしの夢だったすばくらユニットは一生叶わない。バラードかなアップテンポかなダンスはやらないよなあなんて考えを巡らせてたのが馬鹿らしいね。

悲しい。腹立つ。何が海外だよ。そう思う反面で、繊細なすばるくんが一人で大丈夫かなとか、やってけんのかなとか、思ったりもする。

わたしは自分のこと永遠の新規だと思ってるけど、そんなわたしでさえもう今年でエイターになって8年経つ。8年だよ。はいそうですかって簡単に割り切れるような年数じゃない。わたしの青春にはいつもエイトがいたし、エイトの歌と一緒に成長してきたと言っても過言ではない。

いつだってすばるくんの声があった。

過ごした年数はあまりにも長かったよ。

いなくなっちゃうなんて、ずるいよすばるくん。

それでもそんなすばるくんのこと嫌いにもなれないんだよ。行かないでよすばるくん。

 

 


というのが昨日の22時までのハイライト。


昨日は会見があってから初めての生放送ANN大倉くんと高橋くんの日だった。

大倉くんは会見の日のぶすくれた大倉くんとはもう別人というか、なんていうか、思っているよりずっとずっと大人だった。(いや大人なんだけど)

あの会見の態度を自分で見て、子供だなあと思ったし、だけど嘘はつけないし、これからもつきたくないって言った大倉くん。

わたしたちはやめるというのを聞いてまだ一週間だけど、大倉くんはもっと前に聞いて、メンバーみんなで止めていたわけで、わたしたちファンなんかよりもずっとずっとつらくてしんどかったわけで。でもそんな大倉くんが夢を追いかけることを止められないと、6人になった関ジャニ∞を見てすばるくんがいなくなったからねとがっかりされたくないと、前を向いて、つらいけど頑張るしかないと言っているのがすごくかっこよくて、この人がそう言うならわたしもいつまでもメソメソしたり、イライラしてる場合じゃないなあと思った。

 


わたしは大倉くんのことを担当としてめちゃくちゃ好きだ。今は紆余曲折あってジュニア担をやってるけど今まで担当にしてきた誰も大倉くんには勝てないと思うぐらい、大倉くんはわたしの中で完璧なアイドルで。

そしてわたしはアイドルとして好きな以前に、大倉くんのことを人として尊敬してるところがたくさんある。

大倉くんはほんとに優しい。そしていつもほしい言葉をくれる。昨日のラジオでも、まだきっとみんな悲しい思いしてる人もいると思うけど僕らもそれと同じくらい寂しいよと言ってくれた。

頑張らなくちゃいけない、負けてられない、応援してあげたい、そういう気持ちの反面で、寂しいと思ってるよってきちんと教えてくれる、大倉くんは何年経ってもいつまでもわたしの大好きなままだった。

だから大倉くんが頑張ると言っている以上、わたしはつらいなとか悲しいなとか思いながらも、それ以上につらくて大変な思いをしてでも笑顔や希望を届けるアイドルという仕事を全うしてくれる大倉くんを応援していきたいと思った。

 


正直まだすっぱり割り切れたわけではないし、多分夏のツアーで6人の関ジャニ∞を見たら、現実を突きつけられたら、また泣くんだろうなとは思う。すばるくんが歌ってたパートを違う人が歌っているのを聴いたら実感するんだろうなと思う。

でも6人でツアーをやると決めたのは彼らで、だからたくさん悩んで6人が出した答えを受け止めるのがわたしたちができることなのかなと思う。


エイターって宗教だよね(笑)と言いながら自分もなかなかに宗教じみたこと言ってるのは分かってるけど、どうしたってヲタクはアイドル側の選択を受け入れるしかできない。それを受け入れられないならヲタクやめればいい話だし、だけどわたしは大倉くんが、関ジャニ∞が好きだから、彼らの出した答えを受け止めて、また応援していこうと思った。宗教がなんぼのもんじゃい。

 


前にわたしが担当していたジュニアの子が辞めたとき、毎日毎日悲しくて、できることなら戻ってきてほしくて、だけど夢を追いかける自担を応援しなくちゃ、背中を押してあげなくちゃいけないとずっと思っていた。

今でいうならわたしはすばるくんの担当側だった。

しばらくは苦しいと思う。だってどうしたって関ジャニ∞はテレビに出るわけだし、そこにすばるくんはいないし。それは6人のファンであるわたしたちもきっとそう。

だけど多分すばるくんが一人で頑張ってる姿を見たら、どこかでちょっとだけ気持ちの整理がつけられるんじゃないかなあ。

わたしはなんだかんだ言っても、ジャニーズでいたときの彼のことも、今夢を叶えて楽しそうにやってる彼のことも、胸を張って大好きだって言えるし、だからまあ、ジュニアとすばるくんを比べるのはもちろんお門違いだし、悲しさの度合いなんかも比べ物にはならないとは思うけど、いつか必ずみんな笑える日がくると思う。うーーん、いや、くればいいな。

大倉くんも言ってたように、すばるくんの歌が二度と聞けなくなるわけではないし、すばるくんはすばるくんとしてこれからも存在し続けるわけだから、関ジャニ∞という形ではなくなってしまうけど、渋谷すばるという一人の人間をいつか素直な気持ちで応援できるようになればいいなと思う。

 


今はまだ悲しいけど、6人には絶対6人にしかできないことをやっていってほしいし、これから先ずっとずっと6人でいてほしい。もうこんな日が来ないことを願ってる。

内くんのことも、すばるくんのことも、すべてまるっと受け止めて、15周年、20周年、25周年と6人で歳を重ねていってほしい。

すばるくんはきっと一人で不安だろうし、大変なこといっぱいあると思うけど、それでもやるって決めたんだからとことん渋谷すばるを貫いてほしい。ジャニーズだからできなかったこといっぱいしてほしい。渋谷すばるの歌をたくさん聞かせてほしい。意図しなくても聞こえてくるぐらいになってほしい。

 

わたしがこの一週間で思ったのはこれが全て。

みんながみんな同じ意見ではないと思うし、わたしの思ってることに対して腹立てたりとか悲しんだりとかあるかもしれないけど、みんなそれぞれで時間かけて答えにたどり着ければ、みんな最後に笑ってられればいいなと思う。

 

 

 

この一週間めちゃくちゃ泣いた。

めちゃくちゃ腹たった。

でも。それでもやっぱり。

わたしは関ジャニ∞が大好きだった

 

ありがとうすばるくん。

あとちょっとよろしくね。

 

 


戻らない日々を悲しみはしないよ

あの日の僕らは そう笑っていたんだ

いつの日にかまた春がきたら

今度こそはちゃんと伝えるよ

君に出会えてよかった 僕は明日を生きている

僕らがみたのは 青春のすべて

忘れはしないよ 季節が変わっても

 

 青春のすべて / 関ジャニ∞

 


2018.04.22